Mysterious Eyes
場作り

場作り・問い・共創(ワークショップデザイナーの役割)
ワークしない人の特徴
相手のやりたいこと、考えていることを察知し、相手に合わせ物事を進めることができない。自分のやり方に固執し、頑なに自分のやり方を変えない(常に相手に合わせてもらうスタンス)
自分ができること( = できないこと)を規定し、それ以外のことは一切やらない。柔軟性が低く、能動的に動くことができない
相手のやりたいことを理解していない、一方で自分のやりたいことを突き通す。相手は二の次、自分が最優先 = 自分中心
ワークする人の特徴は、上記の逆
相手のやりたいこと、考えていることを理解する為に動き、相手のやりたいことにコミットする
自分へのコミットより相手へのコミットを優先した方が結果物事が良くなることを知っている
相手を理解する為の方法論・手法を持っている。例えば、ワークショップデザインスキルとか
ワークショップとは?「ワークしている場」「場をワークされること」と読み解ける。つまり、ワークショップデザイナーとは「ワークしている場を作る人」「場をワークさせることができる人」となる。ワークする人が備えている「ワークショップデザイン」について概説する
ワークショップデザインとは何か?
「場作り・問い・共創」である。心理的安全性が担保されていない場では皆が平等に意見を言うことができず、声の大きい人の意見に偏重し、偏りが生まれてしまう。結果、納得感が薄れ実行力が弱くなる(人は納得してないことにコミットできない)そこに対して、意見を言い易くなるような足掛かりを作り、フラットなコミュニケーションを作り、場に問いを投げ掛け場にいる人たちの思考を促し、意見を場に出してもらい他の人の意見を見て再び思考する(場作り・問い)
また、場に置かれた鮮度高い情報を統合し収斂させる(共創)。対話を通し落とし所を見つけ一つの意見に収斂させていく。つまり、ワークショップデザインとは、皆がワークする場作りと共創の実現と言える
ワークショップデザインの効果とは?
ステークホルダーの目線を合わせ、チームのコミットメントを最大化する。皆が別々の方向を向き仕事している時、コミットメントは弱くなる。皆それぞれの役割を持ち課題も異なる。追っている(短期)目標も異なる。結果、コミュニケーションの中で軋轢が生じ、コミットメントが下がる。そこに対話の機会を設け、互いのゴールを見つめ、皆で一枚絵(ストーリー)を描くことで、場に納得感が醸成され、自然と軋轢が消えていく
また、チームの意味世界を広げ、インサイトを導き出す。個々人の意味世界は狭くてもそれらを統合しチームの意味世界として形作ることができれば、広く深い意味世界になる。つまり、ペインやソリューションを定義する際のインサイトになる。意味世界が狭い状態では対話から得られる情報は限定され、インサイトを得ることはできない。知覚力も低い為、インサイトを見落としてしまう。意味世界を広げることで、広範な知見を深い考察を手に入れることができ、インサイトを導出出来る
対話・言語化はコミュニケーションの鍵。その鍵を握っているのはワークショップデザイナー。チームにワークショップデザインという武器を付与することで、チームのエネルギーを最大化出来る
コミット対象は「種と培養液」
樹木に例えると分かり易い(このような樹木図)。土壌を耕すか?幹を頑丈にする?枝を増やす?美味しい木の実が成るように工夫する?組織カルチャーにコミットすることで、つまりMVV、心理的安全性、ウェルビーイングに着目することで、組織自体を底上げする、という考え方(土壌)。一方、人に着目しマネジメント研修等を通して人材スキルを底上げしていくという考え方も一方である。コア人材(マネージャー層)のマネジメントスキルを向上させ、組織カルチャーを作り上げ、働き易い環境を実現するといった目的がある。メンバーレベルの底上げという考え方もある。育成・研修、人事評価制度の充実により従業員満足度を上げ、働き易い環境を整備していく。次にプロダクト・サービスに徹底コミットする、という思想もある。凡ゆるリソースをプロダクトに一点集中させ、利益を創出し、それを従業員に還元する、という考え方
キーワードは「心理的安全性」という言葉。経営層は常に「心理的安全性を上げる為に尽力する」というが、間抜けな話だと思っている。「心理的安全性(心理的安全と言う性質)」は上げるものではなく担保するもの。どのように担保するのか?心理的安全性を阻害している要因を除外することによって担保するのである。阻害要因を特定し除去し阻害要因が無くなった時 = 心理的安全性が担保されている状態、である。そして、経営レイヤーがその主要因であることが多い。主要因が要因を無くせと言っても無くなる訳がなく間が抜けているのである(お前が原因だよと言いたくなる)
(話を戻し)一方で、土、木、実という軸で語ると少し抽象度が高くなりリアリティが薄まってしまう側面もあるのではないか?と思っている。ここで私の見解をお伝えすると、私は「種」にフルコミットした方が良いのでは?と常々思っている。土壌の前提には「種」がある。木、実の前提にも「種」がある。「種 = 経営(コアとなる重要人物)」にコミットすることで、全てが上手く回るようになるのではと思っている。変な種からは変な木が育ち、変な実が成る。微妙な組織カルチャー、微妙なプロダクトは、微妙な種から生まれている。既に時遅しなのかもしれない。しっかり土壌を耕しそこに微妙な種を植えても微妙な気が育つだけ。「種」が全ての前提にある
種は有機物であり細胞の塊なので、栄養素・成分を与えることで種の内部構造を変えることが出来る。その為の培養液の開発・精製が鍵を握る。つまり、着目すべきは「種と培養液」。培養液にコミットし、培養液を使うことで種にコミットする。培養液とは、「経営に必要な情報」「人材・採用」「プロダクト開発ナレッジ・スキル」「メンタリング」「AI関連の情報」等を指す